腎細胞がんの症状や診断・治療について情報をお届けします。腎細胞がん情報サイト

ノバルティス ファーマ株式会社

HOME > 腎細胞がんの治療について > 腎細胞がんの治療の流れ > 手術療法

監修:札幌医科大学医学部泌尿器科学講座 教授 舛森 直哉 先生

手術療法

診断 手術療法 再発 薬物療法

手術療法

手術療法は、根治が望める唯一の治療法です。腎細胞がんと診断されたら、通常は原発巣の手術を行います。腎臓は2つあるため、がんのある側の腎臓のすべてを摘出する腎摘除術が標準とされています。しかし、最近では人間ドックなどの検診の普及や画像検査の進歩に伴って、症状のない腫瘍径の小さな腎細胞がんが発見されることが多くなったことや、慢性腎臓病(CKD)の考え方が普及してきたことによって腎機能を温存する目的からも、病変部分のみを切除する腎部分切除術も多くなってきました。

手術法についても、開腹手術では社会復帰に時間がかかるとともに、傷の痛みがつらいこともあり、より侵襲の少ない手術として、腹部に小さな穴をあけ、内視鏡を挿入する腹腔鏡下手術が広まりつつあります。

また、再発が発見された場合も、患者さんの全身状態が良好で転移巣が切除できる場合には、転移巣の切除術を行うことが推奨されています。

なお、手術でがんをとりきれた場合でも5~10年経ってから転移が見つかることもあるので、術後10年以上の経過観察が必要になります。

手術の種類

腎摘除術
腎摘除術は標準療法とされている術式で、がんのある腎臓を周囲の脂肪組織とともに一塊として摘出する手術です。III期およびIV期では、腎臓と腎周囲の脂肪組織に加え、副腎も摘出します。また、がんがリンパ節に転移している場合には、リンパ節を切除することもあります(リンパ節郭清)。

主な適応:全身状態が良好。反対側の腎機能が正常。腫瘍径が大きく、腎部分切除術を行えない。など

腎部分切除術
腎部分切除術は、がんとその周囲の腎実質を部分的に切除する手術です。

主な適応:腫瘍径が4cm以下。正常な機能の腎臓が1つしかない。両側の腎臓にがんがある。反対側の腎機能が低下しているため、全摘出により腎不全になることが予想される。など

手術法

開腹手術
腎臓は腸管や肝臓よりも背側に位置しているため、がんが周囲の組織に及んでいたり、リンパ節に転移している場合は、一般的には開腹手術を適用します。腎臓に到達するには腹膜をあけて一度腹腔内に入り、さらに腎臓の前を覆っている後腹膜を切開する必要があります。

腹腔鏡下手術
腹部に5~10mmの穴を4~5ヵ所あけて、内視鏡や手術器具を挿入し、モニターで確認しながら手術を行います。傷が小さく出血が少ないため、早く退院できるなどのメリットがあります。早期のがんに適用し、治療成績は開腹手術と差がないといわれています。ただし、患者さんによっては適用できない場合もありますので、希望する場合には、担当医とよく相談してください。

放射線療法

放射線療法は、腎細胞がんにはあまり効果が期待できないとされています。骨転移によるがんの痛みなどの症状を緩和したり、脳転移に有効な場合があるとされています。

▲ページトップへ

ノバルティス ファーマ株式会社