腎細胞がんの症状や診断・治療について情報をお届けします。腎細胞がん情報サイト

ノバルティス ファーマ株式会社

HOME > 腎細胞がんと診断されたら > 病期(ステージ)分類

監修:札幌医科大学医学部泌尿器科学講座 教授 舛森 直哉 先生

病期(ステージ)分類

TNM分類

病期(ステージ)は、がんの進行の程度を示すもので、腎細胞がんの病期分類には、主にTNM分類が用いられています。

TNM分類は、原発腫瘍の大きさ(T)、所属リンパ節転移の有無(N)、遠隔転移の有無(M)の組み合わせにより病期を判定します。

原発腫瘍(T)

T1とT2は腎臓内にがんがとどまっている状態で、腫瘍径4cm、7cm、10cmによって細分類されます。T3はがんが腎静脈または腎周囲組織に進展しているが、骨筋膜(腎臓をおおっている一番外側の膜)は超えていない範囲、T4はさらにがんが同じ側の副腎に進展、または骨筋膜を超えている、という進展の範囲で分類されます。

所属リンパ節

腫瘍径に関係なく、転移したリンパ節の個数により、なしはN0、1個はN1、2個以上はN2に分類されます。

遠隔転移

遠隔転移とは、腎臓から離れた他の臓器に転移することです。遠隔転移なしはM0、遠隔転移ありはM1に分類されます。

TNM分類

原発腫瘍(T) TX  原発腫瘍が評価できない
T0 原発腫瘍がない
T1 7cm以下で腎臓にとどまる
T1a 4cm以下
T1b 4cmを超えるが7cm以下
T2 7cmを超え、腎臓にとどまる
T2a 7cmを超えるが10cm以下
T2b 10cmを超え、腎臓にとどまる
T3 腎静脈または腎周囲組織に進展するが、同側の副腎への進展がなく、骨筋膜を超えない
T3a 肉眼的に腎静脈に進展する、または腎周囲組織に広がるが、骨筋膜を超えない
T3b 肉眼的に横隔膜下の大静脈内に進展
T3c 肉眼的に横隔膜下の大静脈内に進展、または大静脈壁に広がる
T4 骨筋膜を超えて広がる(同側副腎への広がりを含む)

所属リンパ節転移(N)

NX 所属リンパ節転移が評価できない
N0 所属リンパ節転移がない
N1 1個の所属リンパ節転移
N2 2個以上の所属リンパ節転移
遠隔転移(M) M0 遠隔転移なし
M1  遠隔転移あり

日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会 編:腎癌取扱い規約 第4版,金原出版, 40-47(2011)より改変

病期(ステージ)

4つに分類されます。

I期:腫瘍径7cm以下で腎臓内にとどまり、所属リンパ節転移や遠隔転移はない。

II期:腫瘍径7cmを超えるが腎臓内にとどまり、所属リンパ節転移や遠隔転移はない。

III期:腫瘍は腎臓内にとどまり、遠隔転移はないが、所属リンパ節転移が1個ある。
腫瘍は腎静脈に進展、または副腎・腎周囲組織に広がるが骨筋膜を超えず、所属リンパ節転移はないか、所属リンパ節転移は1個で遠隔転移はない。

IV期:腫瘍が骨筋膜を超えて広がり、遠隔転移はない(Nに関係ない)。
所属リンパ節転移が2個以上で遠隔転移はない(Tに関係ない)。
遠隔転移がある。

病期(ステージ)分類

病期(ステージ) 原発腫瘍 所属リンパ節転移 遠隔転移
I期 腫瘍径7cm以下 なし なし
II期 腫瘍径7cm超 なし なし
III期 腎臓内にとどまる 1個 なし
腎臓周囲に進展
(骨筋膜を超えない)
なし、または1個 なし
IV期 骨筋膜を超えて進展 いずれの場合も なし
いずれの場合も 2個以上 なし
いずれの場合も いずれの場合も あり

日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会 編:腎癌取扱い規約 第4版,金原出版, 40-47(2011)より改変

▲ページトップへ

ノバルティス ファーマ株式会社