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監修:札幌医科大学医学部泌尿器科学講座 教授 舛森 直哉 先生

  • 腎細胞がんとは

腎細胞がんとは

腎細胞がんの特徴

腎臓の構造と働きとは

腎臓は、背骨の両側の腰のあたりの高さに左右一対ある、ソラマメのような形をした10× 5×3cm程度の大きさの臓器です。主な働きは、血液によって運ばれてきた体内の老廃物をろ過して尿を作り、体内の水分量の調節や不要なものを排泄することです。また、血圧をコントロールするホルモンや赤血球を増やすホルモンをつくったり、ビタミンの働きを活発にする働きがあります。

腎臓には「尿細管」という細い管があり、腎細胞がんとは尿細管の中にできたがんです。尿細管では、毛細血管の塊である「糸球体」でろ過された尿のもと(原尿という)から、水分や必要な物質を再吸収したり老廃物を排泄したりして尿をつくります。そして、尿は腎杯、腎盂を通って尿管へ流れ、膀胱に溜まります。

この尿の通り道である腎杯や腎盂にできたがんは、腎盂がんと呼ばれ、同じ腎臓にできたがんでも性質や治療法が異なります。

腎細胞がんはどんな人に多い?

腎がん全体の患者数は年々増加しており、2008年の患者数は約19,000人1)と推定されています。男女比は約2:1と男性に多く、罹患率は50~70歳代にかけて、高齢になるほど高くなります2)。腎細胞がんは腎がん全体の約9割を占め、腎臓にできるがんのほとんどは腎細胞がんであるため、一般に腎がんというと腎細胞がんを指します。

腎細胞がんの発症リスクについては、生活習慣に関連するものとして、肥満、高血圧、喫煙習慣が明らかになっています。職業に関連するものとしては、カドミウムなどの重金属や、トリクロロエチレンなどの石油由来の有機溶媒に長期にさらされていることが挙げられます。また、長期に透析を受けている方は発症しやすく、とくに10年以上続けている方の罹患率は高いと考えられています。さらに、遺伝子学研究の進歩により、腎細胞がんの多くはVHL遺伝子という遺伝子の異常が発がんのきっかけになっていることがわかってきました。遺伝的に、VHL遺伝子に異常のある家系が見つかっていて、これらの家系では腎細胞がんを発生しやすいことが知られています。

患者数が増加している背景には、食生活の欧米化や高齢化が考えられますが、検査機器の進歩によって偶然発見される腎がんが多くなったことも挙げられます。

1) 国立がん研究センターがん対策情報センター 全国がん罹患モニタリング集計 2008 年罹患数・率報告(2013 年3 月)
2) 国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス

腎細胞がん発見のきっかけは

腎細胞がんの症状

腎細胞がんの早期はほとんど無症状です。進行してくるにつれ、血尿やお腹のしこり、疼痛がみられるようになります。がんが広がってくると、発熱、全身倦怠感、貧血、食欲不振、体重減少などの全身症状がみられます。まれに、赤血球増多症や高血圧、高カルシウム血症が起こることがあります。

しかし最近では、健診の普及や超音波検査CT検査など画像診断の進歩により、人間ドックなどや他の病気で検査を受けた際に偶然に発見されることが多くなり、症状のない小さな腎細胞がんが増えています。

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